キスというのは、スキンシップの中でも、ある程度のハードルを感じる女性が多いようです。よほど好きでないとしない仕草であり、逆に愛情のバロメーターのようなものともいえるでしょう。
倦怠期に陥った時、キスしたくないという気持ちが芽生えるのは、ごく自然なことではないでしょうか。
キスしたくない場合は、原因を自分自身に問いかけて、的確な対応を取りましょう。
なお、代表的な原因に「恋人として見られなくなった」というものがありますが、それと「嫌い」は直結しません。
いずれにせよ、キスしたくないなら丁寧にその意向を相手に伝えるのがポイントです。
キスしたくない倦怠期。乗り越えるのか諦めるのか?
キスしたいかどうかは、相手のことを好きかどうか見極める、一つの目安ではあります。
キスしたくないなら倦怠期と捉えても間違いではないでしょうが、果たしてこれは、ただの倦怠期なのか、それとも相手のことを嫌いになってしまったという手遅れの倦怠期なのか、一体どちらなのでしょうか。
そして、この倦怠期を乗り越えて恋愛関係を続けるか、それともきっぱり諦めるか、どちらにすればいいのでしょうか。
キスしたくない理由「気分じゃない」「マンネリ化」「好きじゃない」
なぜ倦怠期にキスしたくないと思うのか、当たり前のように思えても理由は色々あります。
生理的に無理、はっきりした理由はないが無理、恋人として見られないから無理、等々。
それらの理由はそもそもどこから来るものなのでしょうか。
生理的に無理なのは、相手を好きという気持ちを打ち消してしまうほどなのでしょうか。
恋人として見られないというのは、もはや魅力を感じないからなのでしょうか、それとも関係が近すぎて家族のように思っているからでしょうか。
原因によって対策は異なってきます。ここでは原因を「気分じゃない」「マンネリ化」「好きじゃない」の三つに分けて考えていこうと思います。
「気分じゃない」……そういう時だってある
人間なのだから、そういう気分じゃないという時だってあります。これはもうしょうがないです。
ただの軽い倦怠期かもしれませんし、個人的な悩みがあるからかもしれません。
例えば、仕事など他の悩みがあって恋愛どころではなくなっているのかもしれません。
あるいは、本当にもうなんとなく、ただただ気分じゃないだけかもしれません。「今はおやつは食べたくないな……」なんていう感覚と同じレベルで。
こういう場合、相手のことを好きではなくなったわけではないでしょう。
単に乗り気ではないだけです。
「マンネリ化」……恋人というよりもう家族?
キスしたくないのは、相手との関係に慣れ過ぎているからかもしれません。
つまり、恋人としての「好き」ではなくて家族としての「好き」になっている可能性があるのです。
こういう場合、どうもキスだとかスキンシップだとかいう気分にはなれないものでしょう。
恋愛の倦怠期という側面で考える場合、陳腐な言葉で言うと、マンネリ化ともいえます。
「好きじゃない」……要するにそういうこと
恋人としての「好きじゃない」どころかむしろ「無理」な場合、恋愛感情が冷めている可能性があります。
上記二つの項目に当てはまらない場合でも早計は禁物ですが、嫌いになってしまった可能性も捨てられるわけではありません。
以前まではキスできていたのに、今は嫌だという気持ちが先に立つというか、生理的に無理になってきた……そういう時は今一度相手への気持ちを考え直しましょう。
いつから無理になりましたか? 例えば単に相手のオーラルケアが気になるだけなら特に問題ないかもしれませんが、それが恋愛感情を遥かに上回って嫌悪感を生むような状態なのでしょうか?
慎重に自分の気持ちと向き合いましょう。
倦怠期を乗り越えるか、恋を諦めるか
倦怠期でキスをしたくないからと言って、好きじゃなくなったとは限りません。
「好き」にも色々あります。
過剰なスキンシップをとりたくないというだけで恋愛感情を否定するのは、ちょっと違うだろうと思われます。
早々と別れるのは愚策です。倦怠期を乗り越えられるよう努力してもいいのではないでしょうか。
しかし理由によっては、別れるのも視野に入れる必要があるでしょう。
キスは嫌が嫌な正直に話す
ただ「嫌だ」と言っても、相手に伝わらなかったり相手を傷つけたりするので、注意が必要です。
相手がキスしようとしてきてそれを拒んでしまったタイミングで、正直に慎重に話しましょう。
まず、「今はそういう気分になれない」ということを率直に伝えた上で、「嫌いになったのではない」という旨を誠意を持って伝えます。そして「どうして気分じゃないのか」を分かりやすく話しましょう。
何か明確な理由があると相手も納得しやすいでしょう。
「仕事の悩みがあって恋愛に集中できない」と言えば、もしかしたら相手は相談に乗ってくれるかもしれません。そうすれば、キスしたくないという悩みも解決に向かう可能性がありますね。
明確な理由が無くても、何となく嫌だというだけで、拒否する理由になり得ます。
気分じゃないものは強要しても望むような関係は築けないでしょう。そこは相手に自分の気持ちを汲んでもらえるように、優しく謝ったりして切り抜けましょう。代わりに手を繋いだりするという代替案で納得してもらうのも手です。
スキンシップはお互いの合意の上でなければなりません。
「何となくおやつを食べたくないなあ」という人の口に無理やりクッキーを詰め込む行動はおかしいですよね。それと同じことだと思えば、きっと誤解を生まずに済むはずです。
しばらく距離を置く
しばらく距離を置くというのは、よくある倦怠期の乗り越え方の一つですね。
相手を家族のように感じてしまってキスしたくないという場合は、相手と一緒にいることに慣れ過ぎているという可能性があります。
そこは、「慣れ」を解除して気持ちを新たにしてみましょう。
離れていると、また新たに恋愛感情やドキドキする気持ちが芽生えてくるかもしれません。
例えば、キスしたくないな、と気づいたタイミングで一度そのことをそっと伝えます。そのあと、目的を明確にしつつ、一ヶ月程度と期限を定めて二人きりで会わない時期を作ります。
その間スマホなどでのやりとりも控え目にしてみましょう。
ただし、その間に相手の気持ちが離れてしまっては元も子もありませんから、「好きだ」「会いたい」と思ったら素直に相手にメッセージを送ってみましょう。
「一ヶ月後に会うのが楽しみになってきた」などと伝えれば効果的かもしれませんね。
実際、距離を置いた方がうまくいったというカップルや、復縁してうまくいったというカップルも多いようですから、距離を置くというのは有効な手段の一つといえるでしょう。
きっぱり別れる
「生理的に無理」が「好き」を霞ませるレベルなら、それはもはや「好き」ではないのではないでしょうか。
好きじゃなくなったと結論が出せるなら、さっさと別れて次へ進むべきでしょう。
「嫌だなあ」と思いつつもだらだらと関係を続けるのは、お互いのためによくありませんし、相手に対しても失礼に当たりますよね。
しかしいきなり伝えてもびっくりされてしまいますから、「最近は一緒に居ても楽しくない」などと言ってあらかじめ距離をとっていきましょう。
早すぎず遅すぎず、いきなりでもなくじわじわでもなく、ちょっと不満を匂わせてからぱっと行動に移すのがよいでしょう。
そしていざ話をする際には実際に二人で会うのがベストです。メッセージのやりとりだけでは曖昧になってしまって、相手も納得できず、結局会うことになるパターンが多いからです。
場所と時間は、多少は人目のあるところ、そして明るい時間帯がいいでしょう。
その方が感情のコントロールがしやすいためです。
倦怠期にキスしたくないときの対処法「正直に言う」「距離を置く」「別れる」
キスというのは愛情を計るバロメーターの一つではありますが、それがすべてではありません。
倦怠期にキスしたくないのには、様々な理由が存在するでしょう。
嫌いになったからだと断ずるのは危険です。
ただただ気分じゃないだけの時は隠したりせずに正直に言いましょう。
相手との距離が近すぎる場合は一度冷却期間を設けましょう。
これらの場合は相手のことが好きだということもちゃんと伝え、キスの代わりとなる愛情表現を行いましょう。
そうではなく本当に好きじゃなくなったからだと分かった時は、別れることを視野に入れて行きましょう。